複数3PL業者の適正な選定・KPI管理スキーム構築支援

アメアスポーツジャパン株式会社
X-DRIVEコンサル/PJ
アメアスポーツジャパン株式会社

課題

  1. 取扱規模拡大に備え、2027年1月に2万坪規模の倉庫新設を想定している。同時に、既存3PL業者のパフォーマンスを適正に評価できていないという課題認識があった。
  2. 3PL業者の契約見直しに向けて、各社から提案書は受領していたものの、現場目線で適正な評価をできる人材が社内におらず、PJ推進が難航していた。
  3. 社内のSCM・ロジスティクス業務全般が属人化・非効率であることは課題認識できても、業務内容が不透明であるが故、改善の切り口が明確になっていなかった。

ご支援内容

  1. 選定した複数3PL業者から提示された提案書の精査・比較表作成。
  2. クライアント様の商材・入出荷、在庫分析から導いた業務特性に適した評価項目(経験、組織、印象、システム、拡張性、波動対応、自動化、現実性、コスト)を設定、及び各3PL業者の業務実績を含めた総合評価に基づくランク付けを実施、提案。
  3. 輸入チーム、倉庫チーム、アフターセールスチームの現行業務の課題を棚卸し、対応優先順位を決定。属人化業務の手順書作成支援、集計業務・レポート作成のフォーマット改善(自動化・視認性改善)、デジタル化へのご提言等を実施。

ご支援結果

  1. 商品・出荷特性データ分析を踏まえた3PL業者評価項目・判断基準に照らし合わせ、現行起用している3PL業者の再評価につながり、継続契約をご判断。次フェーズとして3PL業者のKPI管理スキーム構築へ移行し継続ご支援させていただいている。
  2. 社内業務の標準化による効率化の実現。

お客様インタビュー

“現場で回るか”を基準に伴走

~3PL業者再検討から選定の舞台裏~

「次に必要だったのは、アジア大洋州統括本部の承認プロセスと入札評価を共に進める伴走者でした」
アメアスポーツジャパンのサプライチェーン責任者I様は、物流体制の抜本的見直しプロジェクトを振り返ってこう語ります。

2024年、事業拡大と組織のグローバル化に伴い、長年続けてきた3PL業者体制を「ゼロベース」で再評価することになった同社。入札設計、拠点選定、そしてアジア大洋州統括本部配下で求められる多層的な承認プロセス——この複雑なプロジェクトで、なぜロジクロスが選ばれたのか。そして、どんな変化が生まれたのか。現場のリアルな声をお届けします。

プロフィール

I様 :サプライチェーン責任者

前職はアパレルメーカーで自社物流倉庫のセンター長と需給調整などSCM業務を担当。その前の自動車メーカーでは調達から顧客納品までサプライチェーン全般を統括。現職のスポーツ用品メーカー入社後はアフターセールスを含むサプライチェーン全体を管掌。10名のチームをマネジメント。

転機は「成長」と「グローバル化」

2024年にプロジェクトが動いた背景を教えてください。
I様:

2023〜2024年にかけてブランドが大きく成長し、今後さらなる拡大が見込まれていました。そのタイミングで、長年お付き合いしていた3PL業者を改めて見直す必要が出てきました。
加えて、2024年秋に当社がアジア大洋州統括本部の配下になり、これまで国内で完結していた意思決定から、『グローバルに通用する妥当性』を求められる体制へと変わりました。
前フェーズでは他のコンサル会社に各社から見積提案を入手するところまではご支援いただいたのですが、次に必要だったのは『入札・評価の実行』と『ロケーションの最適化』でした。物流拠点を関東エリアに移設したほうがよいだろうと兼ねてから内部の意見はありましたが、今一度ゼロベースで多角的に検証し、上申していく必要がありました。そのため、各社へRFQを行い進めてきましたが、プロジェクトの費用対効果の面でもこれまでご支援いただいたコンサルティング会社への継続発注は承認が下りにくく、一度仕切り直す必要がありました。

個人ではなく、チームでの支援

数あるコンサル会社の中で、弊社を選んだ決め手は何でしたか?
I様:

物流業界内での実績や3PL各社の評価を踏まえた視点がある。この『現場感と業界知見の両立』が、他社との大きな違いだと感じました。
それに、シニアメンバーの方の距離が近いのも印象的でした。名義だけの関与ではなく、実際にシニアクラスの方が具体的な打ち手を出してくれる。こちらが抱えている課題を専門性があるチームで支援いただける姿勢が印象的でした。今回、主に3名の方中心にご支援いただきましたが、それぞれ異なる専門性があり、私たちが未経験の領域についても、豊富なご経験から学ばせていただきました。プロジェクト遂行が第一のミッションではありますが、日々のやり取りの中で専門知識を学べる機会は、そう多くはありませんので感謝しております。

グローバル承認を通すためのプロセス

グローバル承認を通す上で、どのような工夫がありましたか?
I様:

社内承認プロセスの支援が、本当に助かりました。この点を強く実感しています。
例えば8社の第一次選定では、各社のプロコンを整理した個別資料と包括的な比較サマリーをご用意いただきました。私が手を加えることなく、そのまま上層部に提出してもスムーズに通るクオリティのプレゼンテーション資料でした。
これは一度だけではありません。さまざまな承認場面で、上層部まで持っていける品質の成果物を一貫して支援いただけたことに感謝しております。

資料作成のプロセスは、どのように進められたのですか?
I様:

こちらから多少の要望はお伝えしましたが、基本的には粗い情報を共有すると、それを上回る成果物でフィードバックいただけました。
Kさん(弊社担当コンサルタント)のお人柄もあり、依頼した内容が期待以上の形で仕上がってくる。コミュニケーションから成果物まで、本当に絶妙だと感じました。『まさにこれが欲しかった』『この切り口が必要だった』と思える提案をいただけました。
ご経験とお人柄、そして距離の近さ。この3つが、ロジクロスさんにお願いしてよかったと感じる大きな理由です。ちなみにKさんは、社内メンバーからも大人気なんですよ(笑)。

3PL業者評価から、業務改善支援へ

3PL業者評価以外の業務支援への経緯について教えてください。
I様:

3PL入札で確かな支援をいただき、会社としての信頼も高まっていたところ、ロジクロスさんのWebサイトで興味深い事例を見つけました。急な社員の退職で業務引き継ぎが必要になった際の支援事例でした。
『こういった支援もお願いできるのか』と気づき、相談してみることにしました。この事例記事がなければ、オフィス業務の改善までは依頼に至らなかったと思います。物流支援をいただきながら、全く異なる領域の業務改善まで依頼するのはハードルが高いため、支援範囲の広さを知れたことが新たな依頼へのきっかけとなりました。

進化し続けるための伴走

今後、弊社に期待することはありますか?
I様:

最新事例や知見に基づいて、競合他社との比較を元にしたマイルストーンを示していただけるとありがたいです。
当社には従来の仕組みで動いている部分が多く残っており、どのようにバージョンアップしていくかは継続的な課題です。
グローバルでのサプライチェーンはある程度整っているものの、日本法人独自の課題として、輸入および物流倉庫着荷後の各国内顧客との受発注や出荷業務を取り巻くシステム、オペレーションの仕組みは国ごとに異なります。日本国内の倉庫周りのシステムは、他国の仕組みをそのままコピーできない領域です。そのため、日本独自でアップデートしていかなければなりません。
最新のベストプラクティスの情報収集は、事業会社単独では難しい面があるため、競合他社の状況を常に把握しておくためにも、今後もご支援いただける関係を維持していければ、弊社としても非常に心強いです。

ロジクロス・コミュニケーションが選ばれた3つの理由

1. 現場感と業界知見の両立

3PL各社の物流業界内での実績やクライアント様の現場で回るかという視点を踏まえた評価項目の設定。

2. 専門チームによる伴走支援と、社内に残る学び

専門分野の異なるメンバーがチームとして参画し、課題に応じて最適な知見を提供。人柄や距離感の近さ、専門知識の学びも高評価。

3. プロジェクトを前進させるための支援

前提条件・比較軸・投資対効果が明確な資料を短期間で作成。その結果、多層レイヤーへの承認プロセスがスピーディーに。